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秀山祭九月大歌舞伎 昼の部

9/17 行ってきました。

また忘れないように枠だけ作成。
明日こそ!

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9/20 感想書きました。

9/17 秀山祭九月大歌舞伎昼の部 

1. 菅原伝授手習鑑「車引」
2. 双蝶々曲輪日記「引窓」
3. 六歌仙容彩“業平小町”“文屋”
4. 菅原伝授手習鑑「寺子屋」


座席 2階1列上手

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内容はまた無駄に長いのでたたみます






車引

去年の5月にもこの演目は観ました。
舞台の歌舞伎美にとても感動した記憶があります。
今回観ていて、前回よりも台詞が判る自分がちょっとうれしかったり(笑)
無駄に歌舞伎観てないな・・・だって(自己正当化かしら?)

松緑さんが梅王らしくやたら力入って元気 でよかったです。
松王は去年の海老蔵さんの方がらしかった気がしました。
しかし松王やってる染五郎さんが幸四郎さんに似てて吃驚です。

引窓

吉之丞さんのお幸がやはり良かったです。
最近老け役ばかりで、そこは残念だけど、本当によい母でした。
実の息子を逃がそうと悩み、それでは義理の息子に申し訳ないと
実の息子を縛る悲しみ、観ている私も気持ちが同化してしまいそうで。
吉右衛門さんの与兵衛、初めはやはり鬼平っぽく見えてしまって武士ですが
母や妻にいろいろと自慢するところ、十手を嬉しそうに磨くところなど
元・町人といったやわらかさがでてやさしそうでした。
みんながみんな、お互いのことを思って悩む一夜のお話
笑って泣いて、泣いて笑ってのお芝居で、とてもよい時間をすごしました。

噂の芝雀さんの汗は2階でも見えました。どうしたんでしょ?
体の不調とかじゃなければいいけれど

六歌仙

最近にしては一番雀右衛門さんが大きく動いていてちょっと安心。
でも、ちょっと足元が危ない所もあったり・・・ なので
で、あまり梅玉さんの業平を観ていなかったのでした(笑)。
雀右衛門さんと後見の京蔵さんばかり見ていたみたいです

”文屋”は官女達がユニーク。
染五郎さんが舞台に1人かと思っていたらゾロゾロと・・・
誰が誰だか見つけるのが楽しかったです。
官女さん達、普段は立役さんなので動きがダイナミックでした。
特に吉五郎さん。あの長袴であの足の振り上げ方は見事でした。
錦弥さんの後見は相変わらず甲斐甲斐しい。

寺子屋

一番楽しみにしていた演目。舞台では初めて観ます。
吉右衛門さんと幸四郎さんの共演?競演?が話題でしたが
並んでるのをみると兄弟とは恐ろしい、そっくり。
もともと声質も似ているんだろうけど更に近く感じました。

幸四郎さんの松王は思ったよりも普通で、やや抑え気味に
演じてた気がします。
「桜丸、せがれ、桜丸、せがれ・・」というあの泣き方は
ちょっと気になりました。ああいう型もありなんでしょうか?

*コメント欄で「まる」様よりご指導いただきました
他の方もこの台詞でやってたこともあるそうです。*


吉右衛門さんの源蔵、全体を通しては
幸四郎さんの松王とのバランスなど考えるとよい源蔵だったと思います。
が、小太郎を身替りに決める時、小太郎の顔を見た途端相好を崩して、
何も悩みも躊躇もなく「しめた!」って感じで話が進んでいったところが
どうしても私の中で納得できませんでした。
当時の「主のためなら何でもする」・・ということを思えば当然なのかもしれませんが
無関係な子供1人の命を奪うのですからもっとなんか納得させてほしかったです。

といろいろ思っても、そして話がわかっていながら泣かされてしまう芝居ですね。

この日、源蔵が寺子屋にもどり寺子の顔をみて
「氏より育ち・・・」とかいうところで笑いが起きましたよ。何故?
そしていろは送りで焼香をする段になったら大向こうさんから?
「待ってました」の声がかかったり・・・。何を待ってたの?
ちょっと不思議な雰囲気の客席でしたが、芝居がよかったから良しとしますか?

歌舞伎観劇は奥がまだまだ奥が深いです。
by easyease | 2006-09-18 23:30 | 歌舞伎
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