10/21 観てきました。
1. 操り三番叟 2. 口上 3. 枕獅子 4. 髪結新三 座席 2階2列センター 御園座は列ごとの段差が大きいので前の人が邪魔になることはなくて 1列目だと手すりがあって観づらい部分もあることを考えると2列目がお勧めです。 ************* 操り三番叟 亀三郎さんの千歳、左團次さんの翁は粛々と美しい動きでした。 三番叟は翫雀さん、後見は亀鶴さん。 亀鶴さんが糸の準備をする場面では操りっぽい動作が見事でしたが 翫雀さん単独の踊りだとあまり操られてる感じがしなかったです。 以前、歌舞伎CHで観た延若さんのが操られっぷりが見事だった印象があり この点がちょっと残念でした。私の想像力が足りなかったかしら? 口上 我當さん、時蔵さん、扇雀さん、翫雀さん、藤十郎さん、雀右衛門さん 左團次さん、三津五郎さん、秀太郎さん、菊五郎さん 藤十郎さんの襲名口上、私は一体何回観れば気が済むのか・ってほど 拝見させていただいていますが(笑)どこへ行ってもお話しは皆さんほぼ同じですね。 ちょっとその劇場に何年ぶり・・とか去年に引き続き・・とかそんなのが入るくらいで。 三津五郎さんの裃姿は初めて拝見しました。明るい色の裃ですね。 雀右衛門さんは今回も口上のみのご登場。 枕獅子 下手に鳴り物さん、上手に長唄さんと三味線が2段。 そして舞台中央奥に金色の襖があり、そこが開くと 黒地にボタンの刺繍の打掛を纏った傾城の拵えの藤十郎さんが 台の上でまどろんでいる状態で後見さんたちが台ごと押して登場。 美しいお姿です。なぜここまで美しく見えるのか・・藤十郎さんの謎のひとつ。 黒い打掛を脱ぐと下は藤色地に桜の柄のお着物。 その後、引き抜きがあってもう1枚白地に朱色の麻の葉柄のお着物。 そしていったん舞台から下がります。 間狂言。翫雀、扇雀兄弟の新造→胡蝶。 踊りの息もふりもあってない気がしました。 こんなもんなんでしょうか、連れ舞って・・・と思いながら・・・。 最後に藤十郎さんが獅子の精となって登場。毛振りあり。 結構スピードありました。見事な襲名狂言。 髪結新三 この演目はあまり好きではないです。 誰もHappyじゃない・・ 去年5月の勘三郎さんのを拝見した時にそんな印象を持ちました。 お熊と母親、新三と忠七、弥太五郎と新三、大家と新三・・ みんななにか言い争っている場面ばかり記憶に残って。 ただ今回は菊五郎さんや左團次さんなど なんとなく憎めない人そろい(あくまで私見)で 争いこともそんなにシリアスじゃない・・ように観られました。 菊五郎さんの新三はさすがに板についた感じでよい男っぷり。 松緑さんの勝奴は新三を慕っている弟分の雰囲気がありよいツーショットです。 三津五郎さんの弥太五郎もいい味出ていたと思います。 去年の大家よりずっと良いと思いました。 時蔵さんの忠七もいい男で、店のお嬢さんに気に入られるのももっともと思われます。 ちょっと知的な感じがして、新三に丸め込まれるのが不思議な気もしましたけど ・・・・・・まぁ、よい男だったのでOKです(笑) 他の、右之助さんの大家女房や、菊十郎さんの鰹売り、左十郎さんの大工など お芝居全体に江戸の雰囲気をちりばめてくれる人達がそろっていて 嫌いかも・・・と思って観始めた割りに、楽しんで見ることができました。 **10/24 ちょっと追記** 『忠七もいい男で、店のお嬢さんに気に入られるのももっともと・・・』 と昨日書きましたけど、孝太郎さんのお熊だからよかったのだなと ふと思いいたったので書き足しておこうと思います。 孝太郎さんのお熊は可愛らしくて、時蔵さんの忠七が好きだという 娘らしい気持ちがとてもよく表れていると思いました。 そして二人のやり取りにも惚れあってるもの同士の空気が感じられました。 なんとなし可愛らしいカップルになっていました。 この二人の絡みをもうちょっと見ていたかった気がします。
by easyease
| 2006-10-23 14:59
| 歌舞伎
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